終活という言葉が広まっていくにつれ、最近では生前葬という言葉も聴くようになってきました。文字通り、生前、すなわち本人が生きているうちに執り行う葬儀のことを指します。一般的な葬儀であれば、本人が参加することは絶対にあり得ません。
亡くなった故人を偲んで、友人や知人たちが話をすることになります。しかし、この場合、当の本人は、知人や友人、お世話になった人たちに、それまでの友誼や厚誼に対して感謝の気持ちを伝えることが適いませんので、その意味においては心残りとなってしまいます。
そこで、自分が生きている間に、お別れの会的な行事として、生前葬を執り行う場合が、有名人を中心に少しずつ増えています。自分が生きているうちに行うことで、友人や知人、お世話になった人たちに自分の口で直接感謝の気持ちを伝えることができることが大きなメリットです。
通常の葬儀と違って自由度が高く、決ったやり方もありませんので、自分のやりたい葬儀を執り行うことができます。その意味では、本人にとって意義あることで位置づけることができます。一方で、葬儀の最も大きな意義は、故人の冥福を祈る場であるとともに、遺族の悲しみを慰める場でもあることにありますので、この趣旨を充たすことはできません。
本来的な葬儀は、遺族、知人、友人たちが、故人を偲んで見送るための場であって、その主体は見送る人たちであって、故人ではないという考えに基づきます。このため、生前葬を執り行いたいと考えた場合は、なぜ行いたいかに関して、周囲の理解を得ることが最重要課題となります。
仮に行ったとしても、本当に亡くなった場合は火葬を行うことになりますし、遺族自身の気持ちの整理のためにも葬儀を行うことはあり得ます。このため、親族の理解を得ると同時に、友人や知人、お世話になった人を招待するに当たっては、執り行う意図をお伝えする必要があります。
一般的には、まだまだ定着していませんが、今後新たなスタイルとして普及する可能性があります。
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